icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学54巻4号

2012年04月発行

文献概要

オピニオン マインドフルネス/アクセプタンス認知行動療法と森田療法

弁証法的行動療法と森田療法の治療観と戦略

著者: 内村英幸1 竹田康彦1

所属機関: 1福岡心身クリニック

ページ範囲:P.366 - P.368

文献購入ページに移動
はじめに

 境界パーソナリティー障害(BPD)を対象とした弁証法的行動療法(DBT)と神経症を対象とした森田療法は治療対象を異にしているが,弁証法的治療観は非常に類似している。本稿では,森田療法の立場から考え方の類似点について内村が述べ,行動療法の立場から病態水準の違いによる治療戦略の相違について竹田が述べることにする。

参考文献

1) 栗原隆:ヘーゲル,生きてゆく力としての弁証法.NHK出版,2004
2) Linehan MM(大野裕 監訳):境界性パーソナリティ障害の弁証法的行動療法.誠信書房,2007
3) Linehan MM(小野和哉 監訳):弁証法的行動療法実践マニュアル.金剛出版,2007
4) 松尾顕二,竹田康彦,河村千鶴,他:森田療法の新たな展開―クリニックにおける森田療法的ショートケア.臨床精神医学 38:321-326,2009
5) 三浦つとむ:弁証法はどういう科学か.講談社現代新書,1968
6) 内村英幸,松尾顕二:森田療法における病態と介入のポイント―特に「純な心」について.精神療法 37:29-34,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?