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文献詳細

雑誌文献

精神医学54巻4号

2012年04月発行

文献概要

「精神医学」への手紙

若年層の気分障害や統合失調症を対象にしたヤング・デイケアにおけるアニマルセラピーの試み

著者: 岩橋和彦1

所属機関: 1麻布大学健康管理センター

ページ範囲:P.437 - P.438

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はじめに

 アニマルセラピー(animal assisted therapy;AAT)は,患者が生活場面や治療場面で動物と触れ合うことで心を癒やす効果(リラックス効果)があるという報告がある1,2)。精神科におけるデイケアのアニマルセラピープログラムの主な目的は,疾患によって異なるが,感情障害や,統合失調症および人格障害の引きこもりにおいては,昼夜逆転の自閉生活の改善と体験交流を通じてのリラックスできる居場所を提供すること,動物を介して他者とのコミュニケーション能力の向上を図り就学や社会復帰の援助を行うことであり,癒やしや,社会的引きこもりからの脱却と社会復帰のためのリハビリテーションおよびノーマライゼーションとしての有効性が期待されている1)

参考文献

1) 岩橋和彦:認知症患者のデイケア・プログラムにおけるアニマルセラピー(動物介在療法)導入の試み.精神医学 49:322-323, 2007
2) 横山章光,大澤あかね,野村総一朗:精神科領域におけるアニマル・アシステッド・セラピー.精神科治療学 11:491-498, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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