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韓国におけるインターネット嗜癖(依存)の現状
著者: 前園真毅1 三原聡子1 樋口進1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターネット依存治療研究部門(TIAR)
ページ範囲:P.915 - P.920
文献購入ページに移動韓国政府は,2000年初頭よりネット依存対策に取り組んでいる。韓国での問題は主に青少年のオンラインゲーム依存である。そこから派生した死亡や自殺ケースが社会問題となったのがはじまりである。政府機関である女性家族部は,嗜癖評価尺度IATの韓国版K-scaleを開発,それによる全国調査を2009年より毎年行っている。
調査結果から依存傾向者をスクリーニングし,11泊12日のキャンププログラム,入院によるネット依存治療を提供している。また2011年11月より16歳未満に対するシャットダウン制が開始予定である。日本では,携帯電話を媒介としたネット依存問題が潜在している。今後,韓国の取り組みを参考に日本でのネット依存対策を具体化していく必要がある。
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