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巻頭言
アカシジア再考
著者: 大西秀樹1
所属機関: 1埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科
ページ範囲:P.924 - P.925
文献購入ページに移動 精神科医であるが,大学病院に設置されたがん専門病院で「精神腫瘍医」として働いている。がんの罹患に伴うさまざまな精神症状の診断と治療が診療の柱で,それをベースとした教育,研究も行っている。
がん患者は手術,放射線,化学療法を中心としたさまざまな治療を受けているので,呈する症状は多彩である。疾患由来の症状の他,治療や投薬に起因する症状もある。また,体力が落ちて起き上がることが難しくなっている患者も多い。そのような条件下で精神症状の診断と治療を行うのであるが,疾患,治療により生じる症状に見えても精神症状であることも稀ではなく,目の前で起きている症状が身体症状なのか精神症状なのか鑑別に苦慮することも多い。
がん患者は手術,放射線,化学療法を中心としたさまざまな治療を受けているので,呈する症状は多彩である。疾患由来の症状の他,治療や投薬に起因する症状もある。また,体力が落ちて起き上がることが難しくなっている患者も多い。そのような条件下で精神症状の診断と治療を行うのであるが,疾患,治療により生じる症状に見えても精神症状であることも稀ではなく,目の前で起きている症状が身体症状なのか精神症状なのか鑑別に苦慮することも多い。
参考文献
1) Onishi H, Wada M, Wada T, et al:Diagnosis and treatment of akathisia in a cancer patient who cannot stand up or sit down, because of poor performance status:Factors that make the diagnosis of akathisia difficult, and diagnosis clues. Palliat Support Care 8:477-480, 2010
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