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文献詳細

雑誌文献

精神医学55巻11号

2013年11月発行

特集 アンチスティグマ活動の新しい転機Ⅱ

スティグマの実際とアンチスティグマの取り組みに関する1考察

著者: 澤田優美子1

所属機関: 1日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程

ページ範囲:P.1031 - P.1035

文献概要

スティグマとは

 スティグマとは,他者や社会集団によって個人に押し付けられた負の表象・烙印,いわばネガティブな意味のレッテルである。もともとは,奴隷や犯罪者であることを示す刺青などの肉体的刻印のことを指す言葉であった。現在流通している用法は社会学者ゴフマンが1963年『スティグマの社会学』の中で提示した。彼は,スティグマを負った人々への劣等視が社会的に正当化されていることを論じた。その結果,スティグマを負った人々は差別という形でさまざまな社会的不利を被ることになるのである。

 アンチスティグマとは,スティグマを減らす取り組みである。

参考文献

1) 高橋清久編:リカバリー全国フォーラム2010分科会6アンチスティグマとリカバリー記録集,財団邦人精神・神経科学振興団,p17, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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