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LOH(late-onset hypogonadism)症候群が疑われたが,薬物療法とリワークケアで軽快した大うつ病性障害の症例
著者: 三田達雄1 桐山知彦1 竹本千彰1 内海浩彦1
所属機関: 1医療法人内海慈仁会有馬病院
ページ範囲:P.1191 - P.1193
文献購入ページに移動いわゆる男性更年期障害を主訴とする患者にはうつ病患者が混入しがちで,日本泌尿器科学会は病態を医学的に的確に表現した加齢男性性腺機能低下(late-onset hypogonadism;LOH)症候群という用語を採用した2)。我々は,泌尿器科でLOH症候群と診断されたが,テストステロン補充療法を受けなかったにもかかわらず,薬物療法やリワークケアにより精神症状の改善とともに血中テストステロン濃度も回復した大うつ病性障害の症例を経験した。
本報告については,患者本人の同意と倫理委員会の承認を得,症例の趣旨を妨げない範囲で病歴の一部を改変している。
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