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文献詳細

雑誌文献

精神医学55巻2号

2013年02月発行

連載 東日本大震災・福島第一原発事故と精神科医の役割・2

カタストロフィ―その時精神科医は何を感じたか

著者: 前田正治1

所属機関: 1久留米大学医学部神経精神医学講座

ページ範囲:P.195 - P.203

文献概要

 「震災当時のことですか。正直なところ,あまり当時のことを話したり書いたりする気にならないんですね。東北人だからかもしれない。ただあの頃は,あまりにも大変で,いつもいらいらしていていました。自分でもよく頑張ったとは思うんですけど,そう,あまり覚えていないことも多いんですよね。」

 (岩手県沿岸部で被災したある精神科医の言葉)

参考文献

1) 岡崎伸郎:星降る震災の夜に:ある精神科医の震災日誌と断想.批評社,2012
2) 熊倉徹雄:福島県原発事故と精神科病院入院患者避難―私たちの経験.臨床精神医学40:1417-1421, 2011
3) 座談会:災害と精神医学.臨床精神医学41:1095-1110, 2012
4) 座談会:東日本大震災とこころのケア.精神医療No.64:8-51, 2011
5) 新階敏恭:大震災の中で,一民間精神病院の苦闘.精神医療No.64:73-82, 2011
6) 高階憲之:大震災,そして病院が大津波に襲われた10日間.精神医療No.64:59-72, 2011
7) 前田正治:原発事故に立ち向かう:南相馬市・雲雀ヶ丘病院の苦闘.臨床精神医学41:1183-1192, 2012
8) 前田正治,加藤寛編:生き残るということ:えひめ丸沈没事故とトラウマケア.星和書店,2008
9) 森 功:なぜ病院長は「逃亡犯」にされたのか―見捨てられた原発直下「双葉病院」恐怖の7日間.講談社,2012
10) 渡辺瑞也:東京電力福島第一原子力発電所事故の被災病院からの報告.精神医療No.64:84-95, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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