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雑誌目次

雑誌文献

精神医学55巻3号

2013年03月発行

雑誌目次

巻頭言

精神医学と言葉

著者: 岩波明

ページ範囲:P.212 - P.213

 精神医学は言葉を駆使する学問であると同時に,言葉は精神科の治療の手段としても重要である。この巻頭言にふさわしい内容とは言えないかもしれないが,本稿においては,精神医学と言葉の関わりについて,断片的にはなるが,いくつかの点を述べてみたい。

 数年前の出来事になる。ある出版社で,一般向けの本を執筆したときのことである。本の内容としては,精神疾患全般について実際の症例を挙げて説明するもので,よくみかけるタイプの書籍であった。ようやく原稿が仕上がり,編集者との間でタイトルをどうするかという話し合いになった。

特集 SST最近の進歩と広がり

SST(社会生活技能訓練)の作用機序と臨床現場での効果的な実施方法

著者: 池淵恵美

ページ範囲:P.215 - P.222

SST(social skills training,社会生活技能訓練)とはなにか

 SSTは,日常生活を送る上で必要なスキルの獲得を,学習理論に基づいて促す援助技術であり,認知行動療法の技術体系のひとつである。よりよい社会生活を送るためには,誰にとってもスキルは不可欠であり,SSTでは主に行動レベルでの対人技能(social skills)の獲得を標的としている。しかし,より内面的な認知や感情の部分への介入と連動して行われることも多く,また対人技能だけでなく精神障害の自己管理スキルの学習などもSSTの技術を用いて行われる。スキルが不十分なために何らかの社会生活の上での障害があり,それを克服したいと希望する人がSSTの対象者となる。たとえば,学校でうまく友人を作れない児童,周りとの折り合いが不得手でしばしば逸脱行動を行う少年などである。統合失調症をはじめとする慢性精神障害では,さまざまな生活領域において,スキルが不十分であるがゆえに貧しい生活の質を余儀なくされていたり,ストレスに対処できずに再発を繰り返すことが起こるので,スキルの獲得は治療目標を超えて,広く「人生の質」にかかわることになる。このような考え方から,SSTは希望を志向する援助(hope-oriented approach)と呼ばれることがある。

 SSTは集団でも,個人でも実施される。集団で行う場合には,仲間同士のサポートや相互の社会的学習の促進など,一般の集団療法と同様のメリットがある。学習効果を上げるためには,最低週1回,1時間以上の実施が推奨される。集団で行う場合には,参加人数は8名前後が適当であり,治療者は2名(リーダーとコリーダー)程度が一般的である。

認知機能リハビリテーションとSSTの併用による効果

著者: 松田康裕 ,   池淵恵美

ページ範囲:P.223 - P.230

はじめに

 統合失調症では,幻覚や妄想などの陽性症状が寛解した後も地域での自立生活を送ることが困難なケースがみられ,その中でも本人の苦痛が強いのが社会生活技能の障害であるとされている。社会生活技能とは,言語的・非言語的コミュニケーションや内面的感情・態度・対人状況の文脈的理解によって構成されるスキルで,外見的な行動だけでなく,より内在的な認知や感情も含まれ,また対人的状況のみでなく,事物処理や自己管理などの側面も含まれる。コミュニケーションとは,その場の状況や文脈に応じて適切な情報を取捨選択し,その中から自己の内的状態に相応な反応を紡ぎ出し,言葉や表情・身振りを用いて表現する。こうした脳神経ネットワークの働きにより,他者との心理的相互交流が可能となる。

 統合失調症ではこうした脳神経ネットワークに生来的な脆弱性があり,さらに発病によって障害が加わり,そのために社会的学習に制限がみられると考えられている。本稿では,コミュニケーション能力と認知機能や社会機能との関連,さらに社会生活技能訓練(social skills training;SST)や認知機能リハビリテーション,社会的認知リハビリテーションについてこれまでの知見をふまえ,今後の課題と方向性について若干の意見を述べる。

司法領域におけるSSTの活用―矯正と保護を中心に

著者: 角谷慶子

ページ範囲:P.231 - P.236

はじめに

 明治以来,97年間続いてきた監獄法を抜本的に改めた「刑事施設・受刑者処遇法」が,2006年5月に施行された。主な改正点として「受刑者の権利義務・職員の権限の明確化」と「行刑運営の透明性の確保」にならび,「受刑者の社会復帰に向けた処遇の充実」が謳われている。これは,それまで「作業中心」だった受刑者の処遇を改め,強化指導・改善指導を規定し,社会生活に必要な知識・生活態度を習得させるための一般的な指導や薬物依存,性犯罪再犯防止指導,被害者の視点を取り入れた教育,交通安全指導などの特別な指導を行うことを定めたものである。SST(social skills trainings;以下SST)はこの指導プログラムの一環として各地の刑事施設で導入されるようになった。

 一方,田島ら1)は全国15の刑事施設におけるサンプル調査を行い,410人の知的障害者を抽出し,犯罪時無職であった者が80.7%に及び,またこれらの80%が満期出所者であり,43.5%が帰住先不明,1年以内の再犯率は60%に上ることを明らかにした。

 これらの知見から矯正と保護,厚生労働機関の連携が重要視されるようになり,刑事施設にソーシャルワーカーが配置されたり,保護観察所の職員が,収容中から釈放後の住居,就業先その他の生活環境の調整を行うようになってきている。また2006年度からは法務・厚生労働省の連携による「刑務所出所者等に対する総合的就労支援対策」が実施されている(図1)。このような社会的背景のもとに,SSTが近年司法領域で活発に行われるようになった。

 司法領域においてSSTが現在行われている主な機関および組織は,少年院,刑事施設,保護観察所,更生保護施設などであるが,対象および実施体制,内容は実施施設によりさまざまである。SSTの主たる担当者は,少年院では法務教官,刑務所では刑務官,保護観察所では保護観察官であるが,民間臨床心理士が雇用されているプログラムもある。またSST普及協会の会員がプログラム担当講師として多くの司法関連施設に協力支援を行っているところである。筆者自身は近畿管区内の刑事施設や保護観察所で社会適応,就労支援,覚醒剤防止,性犯罪防止プログラムのSSTに関わらせていただいている。本稿においてはその経験に基づき,精神科医の視点から,司法領域のSSTの実際について述べることとしたい。

教育現場におけるSST

著者: 佐藤容子

ページ範囲:P.237 - P.243

仲間関係の困難がもたらす問題

 仲間関係に困難を抱える児童は,そうでない児童に比べて,①非行・犯罪のリスクが高くなる,②感情障害が増加する,③学業成績が低くなる,④学校からのドロップアウト率が高くなる,⑤メンタルヘルスサービスのニーズが高くなるなどの問題を生じやすく2),このような仲間関係の困難が持続し,慢性化すると,不登校,引きこもり,精神科疾患,自殺など,さまざまな深刻な問題を引き起こすリスクが高まるといわれている。

 近年,わが国においても,学校現場では,いじめ,不登校,自殺などの深刻な問題が増加し,大きな社会問題となっている。そして,これらの問題の根底には,適切な人間関係を持つためのスキルが十分に身についていないこと,つまり,ソーシャルスキルの未熟さが共通して関係していると考えられる。

就労支援・企業におけるSSTの活用

著者: 八木原律子

ページ範囲:P.245 - P.251

はじめに

 精神障害のある人の就労支援が注目されるようになったのは,福祉領域では2006年施行の「障害者自立支援法」からであり,一方労働領域では,2002年「障害者雇用促進法」の改正で,第2条(用語の定義)一の障害者,および六に,精神障害のある人も対象として明文化され,2005年の同法律改正では精神障害者保健福祉手帳を所持している者に限り法定雇用率の算定対象に加えられてからである。厚生省と労働省の統合化で福祉と労働の歩み寄りが急速に始まり,福祉領域の支援者が精神障害のある人の働きたいという欲求を積極的に支援するようになってきた。厚生労働省は就労支援の対象者が多様化するのを受け,障害のある人の一般就労に向けた取り組みを支援する者の人材育成のあり方を報告書にまとめている6)。それによると第1号および第2号ジョブコーチ,障害者就業・生活支援センターの就業支援担当者(主任・その他の職員・初任者),移行支援事業所の就労支援員に専門的な知識や支援技術プログラムを作成した。しかしながら,障害のある人の就労を支援する者は必ずしも専門家とは限らない。むしろ障害者が働く現場や訓練の場に居合せた者の誰もが支援できることが重要だとして,報告書には基本的な対人スキル(自己覚知・相談スキル・コミュニケーションスキル)の習得を挙げている。少数の専門家より多くのナチュラルサポーターの出現が障害者雇用では必要不可欠なことで,障害者が持っている能力を引き出し,高めていくための職場環境調整が必要であると確認されたのである。同時に,支援機関に登録している障害者を企業に送り出す支援者には,職場開拓や体験実習の場を確保するために企業と対等に話し合うことが要求されるようになってきている。支援者が職場環境を理解し,働くその場所で障害者に直接指導を行うことで社員に対してもモデルとなり,共生社会の実現に寄与することになる。

 上記の報告書で示されている基本的な対人スキルは,障害の有無に関係なく,人と人がかかわる職場には欠かせない。SST(social skills training)の活用が十分に反映できるものといえる。

 本稿では,SSTのエッセンスを取り入れて多彩な広がりをみせている現状を,障害のある人の就労準備から就労を維持するために行うSST,障害のある人の就労を推進・維持するために支援者が行うSST,企業側の社員が障害者理解を深め障害者の就業を支援するSSTや社員の振り返りのためのSST,さらには企業と支援機関との総合的な取り組み支援で行うSSTなどについて紹介する。

気分障害のリワークと再発防止を目指すSST

著者: 井上和臣

ページ範囲:P.253 - P.258

はじめに

 近年,うつ病などの気分障害患者の職場復帰と再燃・再発防止を目的として,入院治療やデイケアを提供する医療機関が登場するようになった。本稿のタイトルであるリワークは,return to work,職場への復帰を意味する和製英語である。この名称を冠したうつ病リワーク研究会が2008年に発足して活動の輪を広げている。ホームページ(http://www.utsu-rework.org)から同研究会の会員医療機関が提供するプログラムをみると,認知行動療法(cognitive-behavioral therapy)が代表的なものとして実施されていることが分かる。

 本稿では,最初に社会生活技能訓練(social skills training;SST)と認知療法(cognitive therapy)の異同を述べ,次に気分障害のリハビリテーションに言及した後,職場復帰や再燃・再発防止を目的とするSSTの適用を論じることとする。

浦河のPST(professional skills training)の実践から

著者: 向谷地生良 ,   高田大志 ,   井上健 ,   小林茂

ページ範囲:P.259 - P.262

はじめに

 1988年にリバーマン2)によって日本にSST(social skills training)が紹介され,1994年に入院生活訓練療法として診療報酬に組み込まれるようになり,精神科の医療現場や社会福祉施設,障害児教育の現場などを中心に活用されている。

 だが,せっかくSSTを支援の現場に導入して活用を始めたにも関わらず,SSTがなかなかプログラムとして定着しないなどの感想も聞かれるようになった。この問題は,SSTという“訓練(training)”と名のつく支援プログラムが日本の治療文化になじまないという意見や,SSTを行う支援者の習熟度に起因するという見方などいろいろな指摘ができるかもしれない。

 幸い,浦河ではSSTが定着し,支援者や患者・当事者がともにSSTの良さを実感し,これを大いに活用している。SSTが使いづらいものではなく,便利なものとして受け入れられている。このようなSSTとなるために,浦河のわれわれが取り組んできたPST(professional skills training)を紹介したい。

研究と報告

保育記録による発達尺度改訂版(NDSC-R)の開発―信頼性および妥当性の比較

著者: 伊藤大幸 ,   田中善大 ,   高柳伸哉 ,   望月直人 ,   染木史緒 ,   野田航 ,   大嶽さと子 ,   中島俊思 ,   原田新 ,   辻井正次

ページ範囲:P.263 - P.272

抄録

 本研究は,適応行動の発達と不適応行動の出現を包括的に評価する保育士評定形式の尺度である「保育記録による発達尺度」(NDSC)について,項目数の縮小,尺度構成のバランス化,一部下位尺度の信頼性・妥当性の改善を目的として,改訂版(NDSC-R)を開発し,その信頼性・妥当性を検討した。外在基準との関連,主成分分析結果に基づき,尺度構成を再検討し,165項目から94項目への短縮を行った。内的整合性を示すα係数は,項目を削減した尺度では.90前後の値を維持し,項目を追加した尺度では原版より改善がみられ,全学年で.70以上の値を示した。外在基準であるSDQやADHD-RSとも原版と同等か,それ以上の相関が示され,基準関連妥当性が確認された。

長崎市の原爆被爆者における長期経過後の精神的影響―第2報:〈被爆者である〉ことの黙秘にみる永続的な苦悩

著者: 太田保之 ,   三根真理子

ページ範囲:P.273 - P.282

抄録
 長崎市の原爆被爆者を対象に,「被爆者であることを言えなかった」という黙秘体験に内在する永続的苦悩に関する要因分析を行った。対象者は黙秘体験を有する2,242人(体験者)と黙秘体験のない12,010人(非体験者)である。主要な評価尺度は原爆被爆に因るPTSD症状を測定するIES-R,調査時点の精神的健康度を測定するGHQ-12および数項目の関連質問である。「体験者」群は「非体験者」群に比べ,若年齢層が有意に多かった。また,「体験者」群は,原爆被爆に因る心的衝撃度は有意に強く,精神的健康度は有意に悪く,近親者などの原爆死や重篤受傷および凄惨な状況の直視体験数も有意に多かった。「体験者」群は,個人的に感じとっている罹患疾患数および原爆と関係があると判断している罹患疾患数も有意に多かった。しかし,「体験者」群と「非体験者」群との間に爆心地―被爆場所の距離による対象者数の差は認めなかった。これらのことから,黙秘体験の背後には,死別体験などに基づく生存者罪悪感や外傷体験の否認傾向の存在が伺われ,それが長期にわたって精神的悪影響を及ぼしている可能性が示唆された。

資料

ひきこもり状態にある人の親に対する集団認知行動療法の効果―Community Reinforcement and Family Trainingを応用した試行的介入

著者: 野中俊介 ,   境泉洋 ,   大野あき子

ページ範囲:P.283 - P.291

抄録

 本研究の目的は,ひきこもり状態にある人(以下,ひきこもり本人)の家族に対する集団認知行動療法の効果を試行的に検討することであった。6セッションから構成されるプログラムが,ひきこもり本人の母親6名を対象として実施された。ドロップアウトは1名であり,ひきこもり本人がアルバイトを開始後のドロップアウトであった。分析の結果,ひきこもり本人のうち,受療に至った者が2名,就学あるいは就労に至ったものがそれぞれ1名であったことが示された。また,ひきこもり本人の親の心理的適応,家族機能に対して一定の改善が示唆された。これらの結果をふまえ,認知行動的観点からの有効性と今後の課題についての考察が加えられた。

私のカルテから

躁状態の経過中に好訴性の症状を呈した双極性障害の2症例

著者: 大野京介

ページ範囲:P.293 - P.295

はじめに

 双極性障害の躁状態のときには,生気感情の亢進に伴い感情,意欲・行動,思考,身体面に症状が現れる。とりわけ意欲・行動面においては活動性が亢進し他人に干渉し,無作法で自己の正当性を頑固に主張する1,4)。今回,躁状態の経過中に,社会正義を唱え,いわゆるクレイマーのごとく好訴的な症例を2例経験したので報告し,共通する特徴などにつき考察する。なお,個人情報保護のため症例の細部には変更を加えた。

連載 東日本大震災・福島第一原発事故と精神科医の役割・3

東日本大震災以後の岩手医科大学におけるこころのケア活動について

著者: 大塚耕太郎 ,   酒井明夫 ,   中村光 ,   赤平美津子 ,   冨沢秀光 ,   佐藤瑠美子 ,   小久保ゆみ ,   大杉美和子 ,   齋藤多佳子 ,   岩戸孝政 ,   岩戸清香

ページ範囲:P.297 - P.302

初動期の1年間

 1.初動期

 岩手医科大学では,附属病院災害対策本部が立ち上げられ,附属病院の災害対策に関することや,岩手県の災害医療支援計画に関することや,沿岸各地の避難所の診療支援の体制を整備した。また,岩手県などからの通常医師派遣要請に関わる医療支援体制にかかわることや長期滞在型の災害拠点病院などでの診療応援に関することや,大学としての行政への要望に関することなどの対応を行うために災害時地域医療支援室が設置され,被災学生の就学支援などについては学生支援対策室が担当した。これらの3組織が岩手医科大学東北地方太平洋沖地震緊急対策会議のもとにまとめられ,総合的な支援の組織体制を整備した。そして,2011年3月15日より3月22日まで,岩手医科大学における災害派遣医療チームにメンタルヘルス関連各科(精神科,心療内科,睡眠医療科)が加わり,岩手県沿岸での災害医療を開始した。そして,初動での災害現場での活動を行いながら,今後のこころのケアの在り方を計画立案した。

書評

―青木省三,村上伸治 編集,野村総一郎,中村 純,青木省三,朝田 隆,水野雅文 シリーズ編集―《精神科臨床エキスパート》―専門医から学ぶ児童・青年期患者の診方と対応

著者: 大森哲郎

ページ範囲:P.305 - P.306

 児童・青年精神医学の専門家が,一般の精神科医に向けて児童・青年期患者の診方と対応を述べた貴重な一冊である。編者の序文によると,「執筆者には,自分の経験と勉強を通して身につけた臨床のエッセンスを,先輩が後輩に伝えるようなつもりで記していただいた」とのことである。この意図が実に見事に実現している。

 執筆は24名の児童・青年期を専門とする精神科医。このうち大学などの教育研究機関に所属するのは8名,病院や福祉施設などに所属するのが10名,クリニック6名という構成である。臨床の第一線に立っているセンスのよい臨床医を主とした布陣と見てよいだろう。構成は,「子どもの面接・評価・診断」「子どもへのアプローチ・治療総論」「子どもの精神症状の診方」「子どもの周囲へのアプローチ」と4部からなり,各部はいくつかの章に分かれて,全部で24章,執筆者一人が一つの章を担当している。

学会告知板

第5回こども心身セミナー発達障害児の育ちと援助─児童精神科医からの提言

ページ範囲:P.230 - P.230

 恒例のこども心身セミナーを今年も開催します。例年秋に開催してきましたが,昨年から6月開催に変更になりました。

 今年は齊藤万比古先生(国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科)を客員講師に迎え,児童精神科医の視点で詳しく「発達と障害」のご講義をいただきます。

 会場は一昨年と同じく,交通の便が良く,大阪湾の夜景が美しい研修専門の都会派ホテルです。宿泊部屋はシングルルーム,ツインルームのみの受付となります。シングルルームご希望の方は,数に限りがありますので,お早めにお申込み願います(シングルルームの場合,5,000円の追加費用が必要)。

会期 2013年6月1日(土)13:00~2日(日)12:30頃まで〈1泊2日〉

会場 ホテルコスモスクエア国際交流センター(大阪南港)

   新大阪から約30分(大阪市営地下鉄とサークルバス利用)

   関西国際空港から約50分(リムジンバス利用)

ぐんま人間学・精神病理アカデミー・2013―基本テーマ「スピリチュアリティ(霊性)」

ページ範囲:P.262 - P.262

 ぐんま人間学・精神病理アカデミーは,精神医学に本来あるべき全人間的なみかたと,バランスのとれた臨床技術を育む目的で設立されました。少人数の親しい雰囲気の中で精神病理学,心理学,哲学,神学,歴史,社会,芸術などの教養,症候学,診断学を学ぶ場を提供することを目的としています。

会期 2013年11月30日(土)10~18時30分

会場 群馬県高崎市稲荷台136 群馬病院内カンファレンス・ルーム

第2回日本精神保健福祉学会学術研究集会

ページ範囲:P.282 - P.282

テーマ 「精神保健福祉の未来パラダイム―ソーシャルアジアを目指して」

会期 2013年6月28日(金)

会場 ラフレさいたま(埼玉県さいたま市中央区新都心3-2)

千里ライフサイエンスセミナーメタボローム研究の疾患への応用を目指して

ページ範囲:P.296 - P.296

会期 2013年5月27日(月)10:00~17:00

会場 千里ライフサイエンスセンタービル5階ライフホール

   (大阪府豊中市新千里東町1-4-2,地下鉄御堂筋線/北大阪急行千里中央下車)

論文公募のお知らせ

テーマ:「東日本大震災を誘因とした症例報告」

ページ範囲:P.222 - P.222

「精神医学」誌では,「東日本大震災を誘因とした症例報告」(例:統合失調症,感情障害,アルコール依存症の急性増悪など)を募集しております。先生方の経験された貴重なご経験をぜひとも論文にまとめ,ご報告ください。締め切りはございません。随時受け付けております。

ご論文は,「精神医学」誌編集委員の査読を受けていただいたうえで掲載となりますこと,ご了承ください。

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今月の書籍

ページ範囲:P.304 - P.304

次号予告

ページ範囲:P.306 - P.306

投稿規定

ページ範囲:P.307 - P.308

著作財産権譲渡同意書

ページ範囲:P.309 - P.309

編集後記

著者:

ページ範囲:P.310 - P.310

 東日本大震災から2年が経過しようとしている。あまりにも甚大で広域にわたる被害のために復興は予想以上に遅れている。大局的な視点と綿密な計画のもとに,復興に向けて弛まず努力し続け,適切に振り返りを行い修正していくという方針が円滑に進んでいないように思える。災害直後の高揚した時期が過ぎた後から今日までの間に現場ではどれほどの困難が存在しているのか想像することはとてもできない。できるだけ早く復興が軌道に乗って欲しいものである。安部内閣に頑張ってもらいたい。

 本号では東日本大震災・福島第一原発事故と精神科医の役割―第3回として「東日本大震災以後の岩手医科大学におけるこころのケア活動について」を掲載した。全国的なこころのケアチームの応援を受けながら岩手県災害医療支援ネットワークが構築された後,岩手県こころのケアセンターの設置とその活動へと移行が行われてきたことが分かりやすく記されている。しかしさまざまな問題が山積しているようである。この連載は読者の皆さんに現場の声を伝える重要な企画であると考えている。

基本情報

精神医学

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-126X

印刷版ISSN 0488-1281

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