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文献詳細

雑誌文献

精神医学55巻3号

2013年03月発行

特集 SST最近の進歩と広がり

浦河のPST(professional skills training)の実践から

著者: 向谷地生良13 高田大志2 井上健3 小林茂3

所属機関: 1北海道医療大学 2浦河赤十字病院 3浦河べてるの家

ページ範囲:P.259 - P.262

文献概要

はじめに

 1988年にリバーマン2)によって日本にSST(social skills training)が紹介され,1994年に入院生活訓練療法として診療報酬に組み込まれるようになり,精神科の医療現場や社会福祉施設,障害児教育の現場などを中心に活用されている。

 だが,せっかくSSTを支援の現場に導入して活用を始めたにも関わらず,SSTがなかなかプログラムとして定着しないなどの感想も聞かれるようになった。この問題は,SSTという“訓練(training)”と名のつく支援プログラムが日本の治療文化になじまないという意見や,SSTを行う支援者の習熟度に起因するという見方などいろいろな指摘ができるかもしれない。

 幸い,浦河ではSSTが定着し,支援者や患者・当事者がともにSSTの良さを実感し,これを大いに活用している。SSTが使いづらいものではなく,便利なものとして受け入れられている。このようなSSTとなるために,浦河のわれわれが取り組んできたPST(professional skills training)を紹介したい。

参考文献

1) 伊藤絵美:ケアする人も楽になる認知行動療法入門BOOK1.医学書院,2011
2) リバーマンRP:精神障害と回復.星和書店,pp174-178, 2011
3) 浦河べてるの家:べてるの家の「非」援助論.医学書院,pp174-186, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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