文献詳細
特集 SST最近の進歩と広がり
浦河のPST(professional skills training)の実践から
著者: 向谷地生良13 高田大志2 井上健3 小林茂3
所属機関: 1北海道医療大学 2浦河赤十字病院 3浦河べてるの家
ページ範囲:P.259 - P.262
文献概要
1988年にリバーマン2)によって日本にSST(social skills training)が紹介され,1994年に入院生活訓練療法として診療報酬に組み込まれるようになり,精神科の医療現場や社会福祉施設,障害児教育の現場などを中心に活用されている。
だが,せっかくSSTを支援の現場に導入して活用を始めたにも関わらず,SSTがなかなかプログラムとして定着しないなどの感想も聞かれるようになった。この問題は,SSTという“訓練(training)”と名のつく支援プログラムが日本の治療文化になじまないという意見や,SSTを行う支援者の習熟度に起因するという見方などいろいろな指摘ができるかもしれない。
幸い,浦河ではSSTが定着し,支援者や患者・当事者がともにSSTの良さを実感し,これを大いに活用している。SSTが使いづらいものではなく,便利なものとして受け入れられている。このようなSSTとなるために,浦河のわれわれが取り組んできたPST(professional skills training)を紹介したい。
参考文献
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