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研究と報告
小中学生における欠席行動と教師評定による学校適応との関連
著者: 高柳伸哉1 伊藤大幸1 野田航1 田中善大24 大嶽さと子1 染木史緒1 原田新3 中島俊思1 望月直人1 辻井正次4
所属機関: 1浜松医科大学子どものこころの発達研究センター 2日本予防医学協会 3浜松医科大学医学部児童青年期精神医学講座 4中京大学現代社会学部
ページ範囲:P.355 - P.362
文献購入ページに移動本研究では,小中学生における欠席行動と教師評定による学校適応の関連について検討した。小中学校の児童生徒7,183名(男子3,719名,女子3,464名)を対象に調査を行った。小学校低学年と高学年,中学生の3群に分け,学年群ごとに1学期における欠席日数から分類した3群の各尺度得点を一元配置分散分析によって比較した。その結果,欠席が10日以上の多欠席群は4日以下の一般群より,低学年では学業面と心身面,情緒面の問題,高学年では心身面と情緒面の問題,さらに中学生では心身面をはじめとした学校適応全般の問題が高いことが示された。本研究の結果,学年や欠席日数の多さから欠席行動と関連する要因が異なることが示唆された。
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