文献詳細
特集 職場のメンタルヘルスと復職支援─その効果的な利用のために
気分障害の心理療法とリワーク―認知行動療法の活用
著者: 田島美幸1
所属機関: 1独立行政法人国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター
ページ範囲:P.741 - P.745
文献概要
認知行動療法(cognitive behavior therapy;CBT)には,臨床場面でも一般的に行われている1対1の精神療法として行われる高強度認知行動療法(High-intensity CBT)と,書籍やインターネットを介した支援などを行ったり,心理教育や認知行動療法をグループの形態で実施する低強度認知行動療法(Low-intensity CBT)とがある。うつ病休職者の復職支援においては,支援を行うさまざまな領域において低強度および高強度の認知行動療法を展開していくことが可能である。本稿では,うつ病休職者の復職支援に携わる外来診療,リワークプログラム,企業の産業保健スタッフによる支援の各場面において,認知行動療法をどのように活用することができるかについて考察する。
参考文献
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