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書評
―神庭重信 監・編集―難治性気分障害の治療エビデンスレビュー2013 フリーアクセス
著者: 樋口輝彦1
所属機関: 1独立行政法人国立精神・神経医療研究センター
ページ範囲:P.811 - P.811
文献概要
「エビデンスに基づく治療の選択」は何故,その治療法が第一選択なのかがエビデンスをもとに説明されるため,患者さんにとっても判断する材料として有用である。また,治療者にとっても,個人の経験には限界があるため,治療の選択に関する情報は有用である。このことは特に精神科医療に携わって日が浅いレジデントや若手の医師にあてはまる。長く臨床を経験するとエビデンスを基盤にして,経験による個別医療の視点が加えられることは当然であり,しばしば批判される処方のマクドナルド化は避けられるであろう。
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