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オピニオン 精神科医にとっての精神療法の意味
見立て,身体,薬物療法とのかかわり
著者: 飯森眞喜雄1
所属機関: 1東京医科大学精神医学講座
ページ範囲:P.820 - P.822
文献購入ページに移動はじめに
精神科医にとって精神療法とは何だろうか? ということから考えてみたい。教科書的にカプランの『臨床精神医学テキスト』でいうと,精神療法とは「非生物学的視座から行動をとらえ,それに応じた治療」ということになる。すると,精神療法は,なにも精神科医がやらなくてもよいのだろうか? いや,依然として,精神療法は精神科医を支える唯一のものであろう。もし精神科医が精神療法というスキルを持たなければ,精神科医はただマニュアルにそって診断し,それに応じた薬を処方するだけの存在か,ただのマネージャーに堕すだろう。
では,心理職の行うそれと,どこがどう違うのだろうか?
精神科医にとって精神療法とは何だろうか? ということから考えてみたい。教科書的にカプランの『臨床精神医学テキスト』でいうと,精神療法とは「非生物学的視座から行動をとらえ,それに応じた治療」ということになる。すると,精神療法は,なにも精神科医がやらなくてもよいのだろうか? いや,依然として,精神療法は精神科医を支える唯一のものであろう。もし精神科医が精神療法というスキルを持たなければ,精神科医はただマニュアルにそって診断し,それに応じた薬を処方するだけの存在か,ただのマネージャーに堕すだろう。
では,心理職の行うそれと,どこがどう違うのだろうか?
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