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文献詳細

雑誌文献

精神医学55巻9号

2013年09月発行

文献概要

オピニオン 精神科医にとっての精神療法の意味

見立て,身体,薬物療法とのかかわり

著者: 飯森眞喜雄1

所属機関: 1東京医科大学精神医学講座

ページ範囲:P.820 - P.822

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はじめに

 精神科医にとって精神療法とは何だろうか? ということから考えてみたい。教科書的にカプランの『臨床精神医学テキスト』でいうと,精神療法とは「非生物学的視座から行動をとらえ,それに応じた治療」ということになる。すると,精神療法は,なにも精神科医がやらなくてもよいのだろうか? いや,依然として,精神療法は精神科医を支える唯一のものであろう。もし精神科医が精神療法というスキルを持たなければ,精神科医はただマニュアルにそって診断し,それに応じた薬を処方するだけの存在か,ただのマネージャーに堕すだろう。

 では,心理職の行うそれと,どこがどう違うのだろうか?

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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