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文献詳細

雑誌文献

精神医学55巻9号

2013年09月発行

文献概要

オピニオン 精神科医にとっての精神療法の意味

精神療法に対する精神科医の視座

著者: 中村敬12

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属第三病院精神神経科 2森田療法センター

ページ範囲:P.836 - P.839

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はじめに

 認知行動療法,精神分析的精神療法,あるいは森田療法のように一定の治療理論と技法に基づく狭義の精神療法にあっては,医師と臨床心理士など他職種の治療者との間にことさらの区別を設けてはいない。それでは精神療法に対する精神科医独自の視座とは何だろうか。ここでは精神療法を,「患者(クライアント)の苦悩を軽減するために行われる主として言語的な関わり」という程度の広い意味に解して,さしあたり思いつくことを述べることにする。

参考文献

1) 中村 敬:森田療法によるうつ病の養生と治療.こころの科学97:67-71, 2001
2) 中村 敬:うつ病の森田療法.福岡行動医学雑誌9:9-15, 2002
3) 中村 敬:服薬に不安の強い患者への対応.精神科臨床サービス2:494-496, 2002
4) 中村 敬:精神療法のポイント.上島国利,中根允文編,パニック障害治療のストラテジー.先端医学社,pp118-128, 2002
5) 中村 敬:不安の薬と精神療法―主体の経験を視座にして.精神経誌106:582-586, 2004
6) 中村 敬:服薬の心理を考慮した薬物療法・投薬を踏まえた精神療法.こころの臨床a-la-carte 25:357-362, 2006
7) 中村 敬,北西憲二,丸山 晋,他:外来森田療法のガイドライン.森田療法学会誌20:91-103, 2009
8) 中村 敬:森田療法と認知療法.精神療法37:81-82, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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