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文献詳細

雑誌文献

精神医学56巻10号

2014年10月発行

文献概要

「精神医学」への手紙

リスペリドン服用中に視力低下を来した症例

著者: 大原由久1

所属機関: 1広小路メンタルクリニック

ページ範囲:P.907 - P.907

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 リスペリドン1mgを1か月処方したところ,視力が1.2から0.6に低下した症例を経験したので報告する。

 症例は40代,女性,うつ病であった。X−3年3月より通院。当初より抑うつ,意欲低下,疲労感,不安,頭痛,めまい,不眠などを訴えていた。X年6月以降,アミトリプチリン,エスゾピクロン,クエチアピンを主剤として経過を見ていた。不眠を訴えるため,X年11月Y日からクエチアピン50mgをリスペリドン1mgに変更したところ,12月Y+4日,視力が低下したという訴えがあった。患者によれば,裸眼視力は0.1だった。9月に眼鏡を新しくして視力が1.2だったのが,12月に測ったら0.6に低下していた。眼鏡を作り直したところ両眼とも速やかに1.2に回復した。薬剤の変更以外,思い当たる原因がない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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