icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学56巻10号

2014年10月発行

書評

日本精神神経学会小児精神医療委員会 監修 齊藤万比古,小平雅基 編—臨床医のための小児精神医療入門 フリーアクセス

著者: 大森哲郎1

所属機関: 1徳島大学大学院・精神医学

ページ範囲:P.910 - P.910

文献概要

 一般の精神科医にもある程度の子どもの精神医学の素養と経験は必要である。大人を診ていても症状発現が発達期にさかのぼることや前駆症状が児童期にあることはまれではないし,一般精神科外来で10歳代の子どもを診療する機会はよくある。にもかかわらず,子どもの精神科診療を学べる研修施設は必ずしも多くはない。学ぶ機会を求めている,あるいはもう少し専門性を高めたいと願っている研修医は各地にたくさんいるに違いない。

 編者らはそのような研修医を集めて,国府台病院において2部構成計4日間にわたる充実した研修コースを開催していた。各項目原則30分のコンパクトな系統講義が基本単位であったという。ここで講師を務めた方々がそのまま本書の執筆者となっているとのことである。簡にして要を得た内容となったのは当然である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら