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巻頭言
文献概要
東日本大震災から3年8か月が過ぎた。当地・宮城県ではようやく復興住宅ができはじめたものの,未だ多くの方々が仮設住宅などでの生活を続け,依存症や自死の問題が浮上しつつある。巨大な災害からの立ち直りに向けて,長期的な視点と体制が必要とされている。一方,この時期に,幾分か冷静に震災当時を振り返る機会も増えてきた。
震災直後の外来では,多くの方が,地震・津波の不安や眠りが浅いことを訴えていたが,数か月を過ぎると,避難所の生活の中で生き生きと過ごせると話す方も出てきた。実家が被災したため,都市部での単身生活を決意した方もいた。
震災直後の外来では,多くの方が,地震・津波の不安や眠りが浅いことを訴えていたが,数か月を過ぎると,避難所の生活の中で生き生きと過ごせると話す方も出てきた。実家が被災したため,都市部での単身生活を決意した方もいた。
参考文献
1) 浅野弘毅:声と妄想—臨床精神病理論文集成.医学出版社,2014
2) Australian Health Ministers Advisory Council:A national framework for recovery-oriented mental health services GUIDE FOR PRACTITIONERS AND PROVIDERS. 2013 www.health.gov.au/mentalhealth
3) O'Hagan M:Recovery in New Zealand:Lessons for Australia? AeJAMH (Australian e-journal for the advancement of mental health) 3 (Issue1), 2004
4) Mental Health Commission:BlueprintⅡImproving mental health and wellbeing for all New Zealanders. 2012 www.nzdoctor.co.nz/
5) MindMatters:MindMatters Resource Kit Loss and Grief. 2013 www.mindmatters.edu.au/
6) Raphael B(石丸正訳):災害の襲うとき—カタストロフィの精神医学.みすず書房,1989
7) 白幡勝美:津波と心のケアについて—被災から前進するために—第3集.未来へのメッセージ.気仙沼中学校長会・気仙沼市教育委員会・宮城教育大学,2014
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