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問題行動を繰り返し院内自殺した神経性大食症の1症例
著者: 内海雄思1 中村徹1 安宅勇人1 馬場元1 鈴木利人1 新井平伊12
所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院 2順天堂大学医学部附属順天堂醫院
ページ範囲:P.981 - P.983
文献購入ページに移動神経性食欲不振症(anorexia nervosa;AN)と神経性大食症(bulimia nervosa;BN)に代表される摂食障害は,多くは思春期・青年期に発症する。その後,軽快と再燃とを繰り返しながら経過するが,10〜20%が十年以上を経過し慢性化し1,4),体重低下などの身体的問題や自殺などにより死の転帰をとることもある9)。今回我々は特徴的な問題行動を繰り返し,院内で縊首により自殺既遂したBNの女性症例について報告する。なお症例の報告においては,症例の特徴を損なわない程度に,個人情報が特定できないよう配慮した。
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