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「精神医学」への手紙
院内心理教育の導入と継続のためのひと工夫
著者: 和氣洋介1 河原宏幸2
所属機関: 1こころの医療たいようの丘ホスピタル 2こころの医療たいようの丘ホスピタル地域医療連携室
ページ範囲:P.450 - P.450
文献購入ページに移動心理教育家族教室ネットワーク本大会の開催県となった年に,開催実行委員に当院からスタッフを派遣する機会を得ることとなった。このタイミングを導入のチャンスと考え,以下に留意し,継続実施を目標に,スタッフへの教育とプログラムの導入を併行して実践した。1)標準版家族心理教育講習会修了者の医師,精神保健福祉士1名ずつを中心メンバーとした。2)関心のある一部のスタッフではなく職種(看護師,精神保健福祉士,作業療法士)ごとにそれぞれ2名を立ち上げメンバーとした。3)立ち上げ準備の勉強会スケジュールを交代勤務である看護師に合わせた。4)勉強会はランチョン形式とし,業務時間後の負担を減らした。5)中心メンバー主導でプログラムを導入し,実践を通して立ち上げメンバーのスキルアップと学習意欲の維持を目指した。実践してみると特に2),3),4)において,現場におけるひと工夫の効果が大きく,メンバーの脱落や実践の中断となることなく,まずは当事者対象の心理教育プログラム導入に成功した。まだ課題は多いが,継続実施ができている。プログラムでは当事者からのフィードバックがメンバーの支えになるなど,良い循環が生まれつつある。
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