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大災害から災害弱者と市民を守る被災地からの提言―精神科医療保健福祉サービス従事者の立場から
著者: 丹羽真一12 熊倉徹雄34 鈴木長司5 深澤国之67 米倉一磨89 渡辺忠義1011 Ψ21Planプランナー
所属機関: 1Ψ21Planプランナー 2福島県立医科大学会津医療センター 3福島県精神科病院協会 4針生ヶ丘病院 5東北病院 6福島県臨床心理士会 7泉保養院 8日本精神科看護技術協会福島県支部 9相馬広域こころのケアセンターなごみ 10福島県作業療法士協会 11あさかホスピタル
ページ範囲:P.515 - P.522
文献購入ページに移動Ψ21Planプランナー会議は,福島県の精神科医療保健福祉サービスのあり方を,21世紀の世界水準に相応しいものに改革していくために,県内の同サービス従事者が共有できる理念的目標を作ることを目的として2002年2月に発足した有志の集まりである。シンポジウムなどでの検討を重ねた上で,プランナー会議は福島の精神科医療を21世紀に相応しいものとするための「県民への提言」1)を2006年3月に,「精神科医療従事者への提言」2)を2009年3月にまとめて発表した。「精神科医療従事者への提言」の中では,起こりうる原発事故への対応についても提言していたが,2011年3月の東京電力福島第一原発事故に際しては,その提言を活かすことができなかった。この苦い経験を踏まえて私たちプランナー会議では,東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から学んだ教訓,精神科医療保健福祉の観点で大災害から災害弱者と市民を守る上での教訓を,県内外の精神科医療保健福祉サービス従事者と共有できるよう取りまとめた。本提言は,プランナー会議内に設置された提言作成のためのタスクフォースにより原案が作成され,プランナーからの修正を受けたのち,2013年12月21日のプランナー会議で承認されたものである。なお,Ψ21Planプランナー会議のプランナー一覧を文末に資料1として記した。また,本提言の要点のみ抜粋したものを資料2として文末に付し,私たちが経験した問題事象と本提言に用いられる用語の相互関係を図に示した。加えて,本提言に用いられる用語の説明は資料3にまとめて文末に示した。
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