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資料
呉医療センター小児科における心理療法士の役割―精神科と小児科との連携の模索
著者: 南花枝12 永嶋美幸1 田辺紗矢佳1 宮河真一郎2 竹林実13
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター精神科 2独立行政法人国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター小児科 3独立行政法人国立病院機構呉医療センター・中国がんセンター臨床研究部精神神経科学研究室
ページ範囲:P.609 - P.616
文献概要
小児の心理的問題へのサポートは重要な問題であるが,小児を対象とした精神科専門機関は限られている。そのため多くは,成人を対象とした精神科や小児科で対応することとなる。総合病院である当センターを小児が心理的問題で受診した際の対応と心理療法士の業務の概要を報告し,精神科と小児科が連携して小児の心理的問題の治療にあたった症例を報告した。連携の際に生じた問題点から,より適切な連携のためには両科の役割分担を明確にすること,互いの文化の違いを理解することが重要であると考えられた。また,心理療法士には,両科の橋渡しを行うことでよりよい連携を促す役割が求められていると考えられた。
参考文献
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