文献詳細
特集 リエゾン精神医学の現状と今後の展望(Ⅰ)
文献概要
はじめに
医療全体において,リエゾン精神医学とそれに携わる精神科医の役割は,医療の先進化や,患者の権利増加などとともに,年々注目度が増している。その流れの中で,いわゆる「精神科リエゾンチーム加算」が設定され,その概念やシステムが,「公的な制度」として示された。しかし,そのように注目されつつあるがゆえに,期待されているものや誤解,そして現状との乖離もみられているように思う。本稿では,一般身体科との精神科リエゾン医療の現状の一端を整理,紹介し,それをふまえた上で,考え得る今後の展望,課題について述べたい。
医療全体において,リエゾン精神医学とそれに携わる精神科医の役割は,医療の先進化や,患者の権利増加などとともに,年々注目度が増している。その流れの中で,いわゆる「精神科リエゾンチーム加算」が設定され,その概念やシステムが,「公的な制度」として示された。しかし,そのように注目されつつあるがゆえに,期待されているものや誤解,そして現状との乖離もみられているように思う。本稿では,一般身体科との精神科リエゾン医療の現状の一端を整理,紹介し,それをふまえた上で,考え得る今後の展望,課題について述べたい。
参考文献
1) 赤穂理絵:精神科リエゾンチーム—多職種協働チーム医療を考える.臨床精神医学43:905-911, 2014
2) 藤原修一郎:精神科リエゾンチームの背景と意義.医学のあゆみ244:345-347, 2013
3) Leslie DL, Marcantonio ER, Zhang Y, et al:One-year health care costs associated with delirium in the elderly population. Arch Intern Med 168:27-32, 2008
掲載誌情報