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ページ範囲:P.326 - P.326
文献購入ページに移動先に内閣府から,2014年の東日本大震災に関連する自殺者数が22人であったことが公表された。2011年が55人,2012年が24人,2013年が38人だったので年々減っているとも言えるが,年ごとの変動が大きいとも言える。本号吉岡先生らによる公募論文では,岩手医科大学附属病院の救急を受診した震災関連の自殺企図例を詳細に論じられている。要因として急性ストレス反応や環境変化による2次的ストレスがあり,多くは気分障害などで精神科受診歴があると紹介されている。今後全国各地で大規模自然災害が予想される中,治療中あるいは未治療の患者さんへのアプローチを考える上で示唆が多く,ひいては自殺予防につながっていく大切なご研究を報告いただいた。
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