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精神科救急病棟における統合失調症圏患者の入院期間からみた分析
著者: 谷口典男1 須藤良隆1 田中秀樹1 清家正人1 真本晶子1 石田剛士1 戸井優樹1 岡崇史1 関野奈由1 釜江和恵1 小野圭介1 泉本高之1 井阪光晴1 田中義1 榎本良広1 田伏薫1
所属機関: 1公益財団法人浅香山病院精神科
ページ範囲:P.579 - P.584
文献購入ページに移動統合失調症治療において,長期入院が問題となってきている。今回,我々は精神科救急病棟で入院治療を完結した217例の統合失調症圏患者を分析し,どのような因子が入院期間に寄与しているかを検討した。
入院期間から第1群(1日から35日以下),第2群(36日から65日以下),第3群(66日以上)の3群に分けることができた。第1群は任意入院が多く隔離・拘束日数が少なかった。第2群は女性患者が多く医療保護入院数が多かった。第3群は隔離・拘束日数が長くなる傾向にあった。入院時のGAFについては,入院期間の延長とともに低くなる傾向にあった。また内服薬のCP換算値は,3群とも入院時より退院時に増加する傾向にあったが,有意差はなかった。
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