文献詳細
資料
日米の児童青年精神科医療システムについての一考察—ジョンズホプキンス大学附属病院と東京都立小児総合医療センターの比較から
著者: 高柳みずほ1 森野百合子2 高柳陽一郎3 市川宏伸2 澤明4567
所属機関: 1医療法人社団四方会有沢橋病院 2東京都立小児総合医療センター児童思春期精神科 3富山大学大学院医学薬学研究部神経精神医学講座 4ジョンズホプキンス大学統合失調症疾患センター 5ジョンズホプキンス大学医学部精神神経行動科学部門 6ジョンズホプキンス大学公衆衛生学部精神衛生部門 7
ページ範囲:P.181 - P.188
文献概要
米国ジョンズホプキンス大学附属病院(JHH)児童青年精神科病棟と東京都立小児総合医療センターの児童思春期精神科病棟の運用状況およびスタッフ配置を比較検討した。またそれぞれの医療機関における具体的な取り組みについても紹介した。JHH児童青年精神科の平均在院日数は8.4日で,豊富なスタッフ配置の下,危機介入を主とした入院治療が行われていた。対する都立小児総合医療センターでは,米国と比較し少ないスタッフ配置ながら,医療的介入に加え家族関係の調整などのケースワークや,教育機関等の地域資源との連携体制がとられ,平均在院日数は90日前後となっていた。これら相違について,日米の医療保険制度の違いを含め検討し考察を行った。
参考文献
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