文献詳細
書評
—Michael B. First 原著,髙橋三郎 監訳,下田和孝,大曽根彰 訳—DSM-5®鑑別診断ハンドブック フリーアクセス
著者: 渡邊衡一郎1
所属機関: 1杏林大学医学部・精神神経科学
ページ範囲:P.189 - P.189
文献概要
それはなぜだろうか。わが国の診断でこれまでより重んじられて来たのが世界保健機関(WHO)による国際疾病分類(ICD)であることも影響しているだろうが,それ以上に今回疾患カテゴリー群があまりに増えすぎてしまい鑑別が難しい,あるいはいまだに各カテゴリーがどのようなものか不明な点が多いことなどが理由として挙げられる。またわが国の精神科医は「うつ状態」「不安状態」など,旧来からの状態像診断が好きなことも一因として考えられる。
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