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統合失調症患者における骨格筋電気刺激介入によるHbA1cの改善
著者: 藤林真美1 岸田郁子23 赤松裕訓4 辻田那月4 遠藤詩郎2 石井千惠2 茅沼弓子2 石井紀夫2 森谷敏夫45
所属機関: 1摂南大学スポーツ振興センター 2藤沢病院 3横浜市立大学医学部精神医学教室 4京都大学大学院人間・環境学研究科 5京都産業大学共通教育推進機構
ページ範囲:P.493 - P.497
文献購入ページに移動統合失調症患者は,体重増加や肥満,糖尿病などの罹患割合が高く,平均寿命は健常者と比較して約20年短いことが知られている。肥満や生活習慣病対策として有酸素運動が有効であるが,統合失調症患者は運動の実践・継続が困難であるという現状もある。一方で骨格筋電気刺激(EMS)は,皮膚表面に貼り付けた電極からの電気刺激により神経を反応させ筋収縮を起こすことにより,筋肥大や糖・エネルギー代謝亢進が可能な方法である。本研究では統合失調症患者にEMSを12週間介入し,HbA1cの変化について検討した。その結果,HbA1cの有意な低下を認め,EMSが統合失調症患者における糖代謝動態改善に貢献し得る可能性を示唆した。
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