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心因性の歩行困難が疑われたギラン・バレー症候群の1例
著者: 福本拓治12 前田久仁子1 前田功二1
所属機関: 1医療法人社団青山会リフレまえだ病院 2現:医療法人社団和恒会ふたば病院
ページ範囲:P.651 - P.653
文献購入ページに移動ギラン・バレー症候群は進行性に四肢運動麻痺を来す末梢神経疾患である。症状が進行すると呼吸筋麻痺から死に至ることもあるため,本疾患を見逃さず早期に診断をつけ全身管理の行える病院で治療導入することは臨床上重要である。初期や軽度の場合などには心因性の歩行困難との判別に苦慮する1)こともあり,稀ではあるが精神科病院にも受診し得る疾患である。今回,統合失調症患者で心因性の歩行困難を疑われ精神科病院に入院したが,ギラン・バレー症候群と診断し早期に総合病院で治療導入できた症例を経験したので,若干の考察を交えて報告する。なお,症例の特定を避けるために細部は改変を加えており,患者には学術報告の説明をして同意を得ている。
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