文献詳細
文献概要
書評
—American Psychiatric Association 原著 滝沢 龍 訳—精神疾患・メンタルヘルスガイドブック—DSM-5から生活指針まで
著者: 野村俊明1
所属機関: 1日本医科大学・心理学
ページ範囲:P.584 - P.584
文献購入ページに移動 本書はアメリカ精神医学会が発刊した精神疾患(mental disorders)の当事者とその家族のための診断や治療の解説書の翻訳である。精神医学に関連する書籍は巷にあふれているが,本書はその中でも特色ある一冊であり高い価値を持っている。
本書は,原書の副題にYour Guide to DSM-5とあることからも分かるように,DSM-5に準拠して構成されている。簡単な序章の後に,DSM-5と同様に神経発達症群/神経発達障害群から始まり,以下,統合失調症スペクトラム,双極性障害,抑うつ障害群……という順番で19の項目が扱われている。統合失調症や双極性障害などの精神科臨床の中核をなす疾患だけでなく,排泄症群,性機能不全群,性別違和などの領域にも相応のページを割いているのも特徴の一つであるが,これはおそらく当事者やその家族が利用することを意識しているからであろう。
本書は,原書の副題にYour Guide to DSM-5とあることからも分かるように,DSM-5に準拠して構成されている。簡単な序章の後に,DSM-5と同様に神経発達症群/神経発達障害群から始まり,以下,統合失調症スペクトラム,双極性障害,抑うつ障害群……という順番で19の項目が扱われている。統合失調症や双極性障害などの精神科臨床の中核をなす疾患だけでなく,排泄症群,性機能不全群,性別違和などの領域にも相応のページを割いているのも特徴の一つであるが,これはおそらく当事者やその家族が利用することを意識しているからであろう。
掲載誌情報