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巻頭言
認知症について—自分の歩いてきた歴史を振り返って
著者: 小阪憲司1
所属機関: 1クリニック医庵センター南
ページ範囲:P.797 - P.797
文献購入ページに移動私が提唱した「レビー小体型認知症(DLB)」は現在ではアルツハイマー型認知症に次いで二番目に多い認知症であることが知られているが,認知症という名前がついているので,誤診されていることが多い。特に,いろいろな精神症状やパーキンソン症状や自律神経症状などが先行することが多いので,誤診されやすい。DLBでは坑精神病薬に対する過敏性があるために,精神症状に対して抗精神病薬を安易に投与するとかえって症状が悪化し,取り返しのつかないことが起こることが少なくないので,特に精神科医はDLBをよく理解し,正しい対応をしなければならない。
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