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紹介
Karl Leonhard教授について
著者: 黒沢良介1
所属機関: 1三重県立大精神科
ページ範囲:P.794 - P.795
文献購入ページに移動 本年11月にSchulze博士とともに来日を予定されているHumbolt大学精神科教授Karl Leonhardはことしの3月21日に満60歳の誕生日を迎えた。それを記念して,同教室のOberarztであるBergmann女史がPsychiatrie, Neurologie und Medizinische Psychologieに短かい文章を書いているので,以下それを紹介する。
「著名な科学者がかれの60歳を終えるときには,友人や門下生はかれに捧げる仕事によつてかれを讃えるのがふつうである。ところが個人的にすべての名誉を嫌うLeonhard教授はわれわれ門下生に誰にもかれの誕生日を注意することを禁じ,それを予防した。同時に,門下生に対してかれに仕事を捧げるかわりに,かれと共同して2つの主題の仕事をすることを望んだ。かれの誕生日の機会に精神・神経科学の共同者と一緒に2冊の本を出版することになつた。その一つはNormale und abnorme Persönlichkeitで今年中にVerlag Volk und Gesundheit, Berlinより出版される予定。他はDie klinische Lokalisation der Hirntumoren in der Kritik der technischen, bioptischen und autoptischen NachprüfungでVerlag Joh. Ambr. Barth, Leipzigより今年中に出版される予定である。かれが教室の共同者のすべてを2つの本のいずれかに関与させるように励ましたことはかれの偉大な科学的良心の現われである。かれ自身は本の重要な部分を自分で書き,他の部分にもすべてかれの考えをもって助言するという非常な努力をした。
「著名な科学者がかれの60歳を終えるときには,友人や門下生はかれに捧げる仕事によつてかれを讃えるのがふつうである。ところが個人的にすべての名誉を嫌うLeonhard教授はわれわれ門下生に誰にもかれの誕生日を注意することを禁じ,それを予防した。同時に,門下生に対してかれに仕事を捧げるかわりに,かれと共同して2つの主題の仕事をすることを望んだ。かれの誕生日の機会に精神・神経科学の共同者と一緒に2冊の本を出版することになつた。その一つはNormale und abnorme Persönlichkeitで今年中にVerlag Volk und Gesundheit, Berlinより出版される予定。他はDie klinische Lokalisation der Hirntumoren in der Kritik der technischen, bioptischen und autoptischen NachprüfungでVerlag Joh. Ambr. Barth, Leipzigより今年中に出版される予定である。かれが教室の共同者のすべてを2つの本のいずれかに関与させるように励ましたことはかれの偉大な科学的良心の現われである。かれ自身は本の重要な部分を自分で書き,他の部分にもすべてかれの考えをもって助言するという非常な努力をした。
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