文献詳細
紹介
—Aulus Cornelius Celsus 著—De Medicina 抄
著者: 大橋博司1
所属機関: 1京都大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.797 - P.800
文献概要
Celsusによりしばしば引用されているBithyniaのAsciepiades(c.124-c.40 B.C.)はギリシャ医学をローマに移植した功労者であり,医学的立場としてはDemocritosの原子論的傾向が強いといわれている。このAsclepiades門下にTitus Aufidius Siculusなる人物がおりかれのギリシャ語の原著をそのままラテン訳したのが本書であるとの説(Marx)があり,あるいはいくつかのギリシャ語医典を編集したのが本書だとの説もある。しかし一方においてde medicinaほどの完全で正確な体系はきわめてすぐれた専門家の手になるものに違いないとの説もすてがたい(Spencer)。
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