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特集 向精神薬・抗けいれん剤の効果判定法 資料
抗てんかん剤の効果判定に関する問題点—アンケートの結果を中心として
著者: 順天堂大学精神神経科教室臨床脳波グループ
所属機関:
ページ範囲:P.851 - P.857
文献購入ページに移動I.はじめに
1912年ドイツの神経生理学者Hauptmannによりてんかん患者にPhenobarbitalがもちいられるようになつて以来,てんかんの薬物療法は急速な進歩発達をとげ,抗てんかん剤の種類も,まさに百花繚乱の感があるのが現状である。
しかしながら,このような多数の抗てんかん剤の出現にもかかわらず,各種の薬物に抵抗をしめす,いわゆる難治性てんかんが存在することも事実であり,和田1)によればおよそ6%にみられるという。
われわれてんかんの治療に掌るものにとつては,この数値を如何に減らすかに焦点をしぼるべきであろうが,それに先立つて,まず既存の抗てんかん剤の効果判定がどのようになされ,どのようにうけいれられてきたかについても,十分に吟味再検討されねばならない段階とおもわれる。
1912年ドイツの神経生理学者Hauptmannによりてんかん患者にPhenobarbitalがもちいられるようになつて以来,てんかんの薬物療法は急速な進歩発達をとげ,抗てんかん剤の種類も,まさに百花繚乱の感があるのが現状である。
しかしながら,このような多数の抗てんかん剤の出現にもかかわらず,各種の薬物に抵抗をしめす,いわゆる難治性てんかんが存在することも事実であり,和田1)によればおよそ6%にみられるという。
われわれてんかんの治療に掌るものにとつては,この数値を如何に減らすかに焦点をしぼるべきであろうが,それに先立つて,まず既存の抗てんかん剤の効果判定がどのようになされ,どのようにうけいれられてきたかについても,十分に吟味再検討されねばならない段階とおもわれる。
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