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文献詳細

雑誌文献

精神医学6巻11号

1964年11月発行

文献概要

特集 向精神薬・抗けいれん剤の効果判定法 資料

抗てんかん剤の効果判定に関する問題点—アンケートの結果を中心として

著者: 順天堂大学精神神経科教室臨床脳波グループ

所属機関:

ページ範囲:P.851 - P.857

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I.はじめに
 1912年ドイツの神経生理学者Hauptmannによりてんかん患者にPhenobarbitalがもちいられるようになつて以来,てんかんの薬物療法は急速な進歩発達をとげ,抗てんかん剤の種類も,まさに百花繚乱の感があるのが現状である。
 しかしながら,このような多数の抗てんかん剤の出現にもかかわらず,各種の薬物に抵抗をしめす,いわゆる難治性てんかんが存在することも事実であり,和田1)によればおよそ6%にみられるという。
 われわれてんかんの治療に掌るものにとつては,この数値を如何に減らすかに焦点をしぼるべきであろうが,それに先立つて,まず既存の抗てんかん剤の効果判定がどのようになされ,どのようにうけいれられてきたかについても,十分に吟味再検討されねばならない段階とおもわれる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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