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電気ショックの発見者はAldini(1804)?
著者: 三浦
所属機関:
ページ範囲:P.870 - P.870
文献購入ページに移動 近着のAnnales médico-psychologiquesの122 année,t. 2,No. 1,1964にAndré Bourguignonが「メランコリーに対する電気ショックの治療的効果のAldini(1804)の発見」と題する小論文がのっている。
本来の置気ショックは同じくイタリー人のCerlettiとBiniによって発見されたことは(1938)事実だが,それより30年以上前にすでに電気を頭部に通電することによってメランコリーが著しく軽快することを実験したのはAldiniであったのである。その論文は1804年に巴里,ボロニア,ロンドンで同時に出版されたEssai théorique et expérimental sur le galvanismeという書物に出ているという。galvanismeというのは電気(直流)を生物に通すことにより,筋収縮,腺の分泌その他の刺戟をすることをいう。
本来の置気ショックは同じくイタリー人のCerlettiとBiniによって発見されたことは(1938)事実だが,それより30年以上前にすでに電気を頭部に通電することによってメランコリーが著しく軽快することを実験したのはAldiniであったのである。その論文は1804年に巴里,ボロニア,ロンドンで同時に出版されたEssai théorique et expérimental sur le galvanismeという書物に出ているという。galvanismeというのは電気(直流)を生物に通すことにより,筋収縮,腺の分泌その他の刺戟をすることをいう。
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