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文献詳細

雑誌文献

精神医学6巻12号

1964年12月発行

研究と報告

親子心中の症例検討

著者: 大原健士郎1 藍沢鎮雄1

所属機関: 1慈恵医大精神神経科教室

ページ範囲:P.911 - P.917

文献概要

I.はしがき
 わが国の自殺の一特徴に,親子心中の多発をあげることができる。親子心中は,自殺と同時に(あるいは,自殺にさきだつて)他殺を伴うことが多く,自殺のなかでもひとつの特殊型である。この親子心中が,わが国を含めて,韓国やおそらくは中国などの東洋におけるごく一部の国々に多発する現象については,精神医学の分野からのみではなく,比較文化的な考察を要することはいうまでもない。
 しかし,親子心中の統計的な研究1),ならびに文化史的研究8)については他の論文において詳述したので,ここでは,精神医学的にこれらの症例を検討することにしたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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