文献詳細
研究と報告
文献概要
著者のある種の患者の初めてのインタビューにおいて見られるかるい顰眉様の前額部の一過性の「かげり」としての表情表出に注目し,それがおおむねインタビュー状況において談話が患者の心的葛藤にふれるさいに前後しておそらく不安の表現として現われること,この種の患者は広い意味での分裂病圏に近いものが多くしかもその人格水準のまだよくたもたれているものであること,この「かげり」は真の顰眉の原型としての位置をもつ可能性もあること,を報告した。
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