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文献詳細

雑誌文献

精神医学6巻4号

1964年04月発行

研究と報告

陳旧性精神分裂病集団に対するTrifluoperazineの影響—sociometryを一つの目指として

著者: 山村道雄1 米倉育男1 秋浜雄司1 大野勇夫1

所属機関: 1岐阜精神病院

ページ範囲:P.307 - P.314

文献概要

Ⅰ.緒言
 Trifluoperazineは,10-〔3-(1-methyl-4-piperazinil)-propyl〕-2-trifluometyl-phenothiazine dihydrochlorideという化学名を有する向精神薬であり,本剤には抗幻覚妄想作用などとともに自発性亢進作用が認められ,陳旧性精神分裂病者にもある程度の効果が期待できるといわれている。
 われわれも,Trifluoperazineを陳旧性分裂病集団に投与してその影響を観察したが,これまでの各種向精神薬の臨床効果の判定が臨床症状や行動観察を中心とした,いわば主観的なものが多かつた点にかんがみ,それを多少でも客観化しようとするこころみとしてsociometryを一つの指標として利用し若干の知見をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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