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文献詳細

雑誌文献

精神医学6巻5号

1964年05月発行

展望

心因論概説

著者: 小沼十寸穂1

所属機関: 1広島大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.333 - P.341

文献概要

 展望とは,ある目標をたてて,文献を渉猟し,取捨批判しつつ,客観的所見を展開するのをいう。文献の多きを良しとし,客観性あるを可とする。私のこの「神経症学」についての展望は,あらためて文献を外に繰るものではなく,自分のなかにあるこの学のとらえかたに関するものである。したがつて月常この学を,症例をつうじて学ぶなかに礎きあげた自分の考えかたを展望しつつ吐露するにとどまるのである。私は先日「私の神経症学序説」1)なるものを発表したが,あれは序説で,書き流したため,まとまりも悪く,意をつくしえなかつたのであるが,これについてさらに述べてみよとの編輯者の意向のようであるから,このさい自分の考えかたを展望させていただく。型破りの手法であることは,あらかじめお許しをえておきたい(著者)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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