icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学6巻7号

1964年07月発行

研究と報告

Phenylketone尿症の異型接合体所有者における精神神経症状について

著者: 五十貝いち1 福原玲子1 台弘1

所属機関: 1群馬大学医学部精神科

ページ範囲:P.509 - P.514

文献概要

 10名のPhenylketone尿症(うち1名は知能正常)を含む8家系に,精神神経学的症状を呈する家族成員4名を見出した。かれらにPhenylalanine負荷試験を行ない,異型接合体所有者であることを確かめた。対象はPhenylketone尿症患者7名,患者の母親6名,正常対象者6名,患者の同胞4名である。0.1g/kg体重のL-Phenylalanine経口投与による血液PhenylalanineおよびTyrosine濃度の変化を,それぞれMcCaman & RobinsおよびUdenfriendの螢光測定法を改変して測定した。異型接合体所有者の決定には,負荷3ないし4時間後のPhenylalanine/Tyrosine比を根拠とした。
 第1表患者No.3 M. O. は,本教室の小林ら7)が「フェニル焦性ブドウ酸性白痴に対するフェニルアラニン欠乏食の効果」と題して,第26回関東精神神経学会において発表した症例である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら