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研究と報告
分裂病および神経症の同胞順位
著者: 山口隆1 牧原浩1 永井久之1 萩原信義1 石川隆子1 穴沢卯三郎1 矢野鎮夫1 小林継夫1
所属機関: 1日本大学医学部神経科
ページ範囲:P.578 - P.586
文献購入ページに移動分裂病家族の研究にあたつて問題の所在を示唆するような知見を求めるため,著者らは本調査を行ない,分裂病および神経症が同胞中のどの順位にも一様な頻度で発現するものかどうかを調べてみた。ここに同胞順位といつた場合には,出生順位と同性順位の二つが考えられるが,著者らはこの両方について調べてみた。
出生順位は同胞の性別に無関係な順位であつて全同胞中の出生の順位をいうが,同性順位は同性同胞だけにかぎられるので,性別構成と関係の深い順位である。この二つの同胞順位の頻度分布が相互に影響し合うことは,第1表に示されるような関係から容易に推察される。
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