文献詳細
研究と報告
文献概要
Ⅰ.まえがき
Westphal(1877),Gélineau(1880)以来ナルコレプシーに関する研究報告は多数あり18)20),その治療については初期にはcaffeine citrate(Gowers,1907),臭素,脳下垂体エキス,甲状腺剤などが使用され多少の効果が報告されていたが,Doyle & Daniels(1931)8)がeffedrineの多数例に対する治験を,ついでPrinzmetal & Bloomberg(1935)16)がamphetamineの効果を報告して以来約20年間はこの両者が治療上の主役を演じてきた。このほかergosterol,phenacemideや気脳術,インシュリン低血糖,さらには精神療法の効果が報告されているがいずれも確実なものではなかつた。
1952年以来の向精神薬のめざましい開発に伴い,pipradrol,9)methylphenidate28)などの新しい中枢神経刺激剤の本症に対する効果が報告されてきた。
Westphal(1877),Gélineau(1880)以来ナルコレプシーに関する研究報告は多数あり18)20),その治療については初期にはcaffeine citrate(Gowers,1907),臭素,脳下垂体エキス,甲状腺剤などが使用され多少の効果が報告されていたが,Doyle & Daniels(1931)8)がeffedrineの多数例に対する治験を,ついでPrinzmetal & Bloomberg(1935)16)がamphetamineの効果を報告して以来約20年間はこの両者が治療上の主役を演じてきた。このほかergosterol,phenacemideや気脳術,インシュリン低血糖,さらには精神療法の効果が報告されているがいずれも確実なものではなかつた。
1952年以来の向精神薬のめざましい開発に伴い,pipradrol,9)methylphenidate28)などの新しい中枢神経刺激剤の本症に対する効果が報告されてきた。
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