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特集 Research Domain Criteria(RDoC)プロジェクトの目指す新たな精神医学診断・評価システム
「診断」という「線」を引くこと
著者: 尾崎紀夫1
所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野
ページ範囲:P.7 - P.8
文献購入ページに移動日々の精神科臨床において,「不安症として診断・治療されていた甲状腺機能亢進症」といった症例に遭遇すると診断の重要性を感じる一方,疾患と健康,あるいは疾患間の線引きに抵抗を感じることは少なくない。また同一の精神科診断であっても,症状のあり方や取り巻く状況は個々に異なり,その結果,多様な悩みやニーズを持つ精神科患者の個別性に配慮した診療(Precision Medicine)を実現するためには,カテゴリカルに分類するのではなく,マルチディメンジョナルな捉え方が不可欠である。
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