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文献詳細

雑誌文献

精神医学60巻1号

2018年01月発行

文献概要

私のカルテから

Li中毒により周期性同期性放電が出現した躁うつ病の1例

著者: 加藤友理子1 加藤悦史1 笠置智道1 利重貴浩1 山下功一1 兼本浩祐1

所属機関: 1愛知医科大学精神科学講座

ページ範囲:P.99 - P.103

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はじめに
 周期性同期生放電(PSD)はCreutzfeldt-Jakob病(CJD)1,2,3)やヘルペス脳炎2,3)などで出現することが知られている。一方,精神科臨床でしばしば経験するLi中毒でPSDが出現する2,3)ことはあまり知られていない2,3)。我々はLi中毒によりPSDが出現した躁うつ病の1例を経験した。症候学的考察を加えて報告する。なお匿名性保持のため論旨に影響のない程度に改変を施し,症例呈示に際し本人より同意を得ている。

参考文献

1)黒岩義之:プリオン病の電気生理.医学のあゆみ203:907-913, 2002
2)篠原正夫,木下修身,東谷慶昭,他:著明な三相波を呈したリチウム中毒の1例.臨床精神医学19:389-395, 1990
3)Smith SJ, Kocen RS:A Creutzfeldt-Jakob like syndrome due to lithium toxicity. J Neurosurg Psychiatry 51:120-123, 1988

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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