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文献詳細

雑誌文献

精神医学60巻11号

2018年11月発行

特集 精神科臨床から何を学び,何を継承し,精神医学を改革・改良できたか(Ⅰ)

医療観察法が実際にどのように運営されたか

著者: 平林直次1

所属機関: 1国立精神・神経医療研究センター病院

ページ範囲:P.1223 - P.1230

文献概要

はじめに
 「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」(医療観察法)が施行され,約13年が経ち,医療観察法制度は定着し安定的に運用されているようにみえる。しかし,法施行当初,入院・通院指定医療機関の不足など決して順風満帆とは言えない状況が続いていた。本稿においては,医療観察法が施行され,どのように課題の解決が図られ医療観察法による医療が運営されたかについて述べ,また今後の課題や精神保健福祉法への般化の実現について検討する。

参考文献

1) 岩成秀夫:指定通院医療機関の現状と課題.精神保健研究 20:33-40, 2007
2) 壁屋康洋,砥上恭子,高橋昇,他:共通評価項目の信頼性と妥当性に関する研究 第3版への改訂と評定者間一致度の検証.司法精神医学 12:19-27, 2017
3) 来住由樹,矢田勇慈,吉村文太:地域精神医療に活かすクロザピン.統合失調症 4:32-43, 2013
4) 松原三郎:通院医療—医療観察法対象者の地域サポートの将来像.臨床精神医学 38:641-645, 2009
5) 村上優:医療観察法における鑑定入院について.日本精神科病院協会雑誌 24:18-23, 2005
6) 並木正男,岡田雄一:心神喪失者等医療観察法による審判手続について.判例タイムズ 56(通号1170):15-26, 2005
7) 大鶴卓,木田直也,高江洲慶,他:医療観察法病棟におけるclozapineの位置づけ.臨床精神薬理 16:495-501, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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