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書評
—ガートルード・ブランク,ルビン・ブランク著/馬場謙一監訳,篠原道夫,岡元彩子 訳—自我心理学の理論と臨床—構造,表象,対象関係 フリーアクセス
著者: 堀川聡司1
所属機関: 1目白大学心理カウンセリングセンター
ページ範囲:P.436 - P.436
文献概要
読者の中には,精神分析の著作,それも1994年に刊行された著作(第一版は1974年)が訳されたことについて,「なぜいまどき?」と疑問に思う方もいるかもしれない。いうまでもなく今日の精神医学は,精神生理学・精神薬理学が中心であり,20世紀中盤に全盛期を迎えた精神分析とは,病理理解も治療法も根本的に異なる。さらに精神分析は,良く言えば「古典」,悪く言えば「精神医学の発展を遅らせた阻害物」と見なされることさえある。
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