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文献詳細

雑誌文献

精神医学61巻1号

2019年01月発行

文献概要

短報

危険運転と攻撃的な言動から双極性障害を疑われた進行性核上性麻痺の1例

著者: 牧徳彦1

所属機関: 1医療法人鶯友会牧病院

ページ範囲:P.109 - P.112

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抄録 進行性核上性麻痺(PSP)は多彩な精神症状を呈することが知られている。今回,信号無視や無理な車線変更などの危険運転を繰り返し,職場での日頃の礼節を欠いた攻撃的言動から双極性障害を疑われたPSP患者を経験した。危険運転はPSPに特徴の垂直性眼球運動障害によるものと考えられた。本人の内省は乏しく,脱抑制や多幸感などの精神症状により,職場にて感情障害を疑われた事例であった。

参考文献

1)勝瀬大海:進行性核上性麻痺および大脳皮質基底核変性症における精神症状.老年精神医学雑誌27:42-50, 2016
2)Litvan I, Agid Y, Calne D, et al:Clinical research criteria for the diagnosis of progressive supranuclear palsy(Steele-Richardson-Olszewski syndrome):report of the NINDS-SPSP international workshop. Neurology 47:1-9, 1996
3)牧徳彦:道路交通法における認知症疑い患者26例の検討.精神医学 59:1153-1157,2017
4)Steele JC, Richard JC, Olszewski J:Progressive supranuclear palsy. A heterogeneous degeneration involving the brain stem, basal ganglia and cerebellum with vertical gaze and pseudobullar palsy, nuchal dystonia and dementia. Arch Neuro 10:333-359, 1964

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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