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「精神医学」への手紙
今なぜ「てんかん」なのか—NCSE(non-convulsive status epilepticus)の過剰援用について
著者: 細川清1
所属機関: 1香川医科大学
ページ範囲:P.1225 - P.1225
文献購入ページに移動 思えば古いが,小生が「小発作重積症とその周辺」を,本誌「精神医学」(11巻8号)に発表したのは,1969年であった。それに先立つ1968年,本邦初例として,「発作性混迷ictal stuporの一例」を報告した。半世紀以前の話で恐縮である。以来,ほそぼそではあったが,この主題をめぐって,これまで多くの引用の栄誉をいただいてきた。ごく最近,NCSE(non-convulsive status epilepticus)を冠した報告症例が意外に多くなったのにやや戸惑っている。疾患の頻度が短い期間にそう変わるものではなかろう。こういう症例は,ごく稀にしか経験できない。
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