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文献詳細

雑誌文献

精神医学61巻2号

2019年02月発行

文献概要

オピニオン パーソナリティ障害の現在

パーソナリティ障害は減少しているのか

著者: 衣笠隆幸1

所属機関: 1広島精神分析医療クリニック

ページ範囲:P.138 - P.142

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はじめに
 近年,精神科医の間で,各種パーソナリティ障害の受診そのものが,減少傾向へと変化しているのではないかという声を聞くことがある。しかし,その実態そのものは,人口比率的には変化はしていないと思われる。そのような印象を与える諸事情を,最近の臨床での体験をもとに羅列的に挙げてみたい。

参考文献

1)American Psychiatric Association:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fifth Edition(DSM-5). American Psychiatric Association, Washington D.C., 2013(日本精神神経学会日本語版用語監修,髙橋三郎,大野裕監訳:DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014)
2)Freud S著,懸田克躬訳:フロイト全集2-ヒステリー研究.人文書院,1977
3)衣笠隆幸:「ひきこもり」の症状形成と時代精神—戦後50年の神経症状の変遷の中で.こころの臨床 アラカルト 20:211-215, 2001
4)衣笠隆幸:境界性パーソナリティ障害と発達障害:「重ね着症候群」について—治療的アプローチの違い.精神科治療学 19:693-699, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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