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文献概要
特集 統合失調症の治療ゴールをめぐって
当事者・家族の視点から
著者: 目良賢治1
所属機関: 1NPO法人Flat・きた ヘルプセンターフラッグ
ページ範囲:P.433 - P.438
文献購入ページに移動一つ目は症状をなくす,あるいは減らすのが必要。入院するのは本人も家族も最初は辛いが急性期を早く脱することができる可能性大。本人と家族に合う医師と病院をある程度納得するまで探す。
二つ目は急性期から休息期に入り,すぐに活動再開せずにこの疾患の勉強やどのような社会資源があるのか知ることが大事。運動や音楽活動などもリハビリに取り入れる。社会復帰までには障害を開示して,退院→デイケア→作業所→就労移行→就職の順が良いのではないか。
三つ目は,この疾患をどのように受け止め,後の人生を過ごすか。
病気になったことは悪いことばかりではなくて,そのことで得られる経験や人間関係がたくさんある。その経験をこれから先の人にも伝えてほしい。
家族も当事者の病気だけでなく趣味を持ち家族の中の統合失調症を小さくする。
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