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特集 SUN☺D臨床試験のインパクト—日本初の医師主導型抗うつ薬大規模臨床試験から学ぶ SUN☺D臨床試験に参加して行った工夫
東邦大学医療センター大森病院,大橋病院から
著者: 辻野尚久12
所属機関: 1東邦大学医学部精神神経医学講座 2済生会横浜市東部病院精神科
ページ範囲:P.56 - P.57
文献購入ページに移動 SUN☺D研究参加時点で既に完成度の高い研究プロトコルが構築されており,それをいかに自施設で実装していくかということが求められた。まずCRCを雇用する必要があった。治験などでは,すでにCRCが「いる」のが前提となることが多かったが,今回は募集することから始めなければならず,大学側の人事課の協力を仰ぎながら,ハローワークなどに募集をかけ,2名のCRCと研究開始直前になってやっと雇用契約を結ぶことができた。次に契約したCRCは研究アシスタントなどの経験はあったものの,「うつ病」の臨床研究の経験は皆無であったため,研究内容やうつ病について教育する必要があった。しかし,これもSUN☺Dの中央事務局が,分かりやすい映像による教材などを使用しながら実施したため,あとはどのように配置していくかのスケジュールを立てただけであった。
大学病院では,本研究に中核的にかかわる医師だけでなく,複数の医師が初診などの外来を担当しているため,日ごろの多忙を極める臨床や自分自身の研究などで,他の研究の存在をどうしても忘れられがちになることが少なくない。そこで,本研究の存在を忘れられないようにするために,医局会の際にその都度本研究のリクルート状況などを報告し,対象者がいたらすぐに担当者に連絡するシステムを構築した。また,中央事務局からSUN☺D用の初診簿も準備されていたため,それを活用することで,より効率的にリクルートをしていくことができた。
大学病院では,本研究に中核的にかかわる医師だけでなく,複数の医師が初診などの外来を担当しているため,日ごろの多忙を極める臨床や自分自身の研究などで,他の研究の存在をどうしても忘れられがちになることが少なくない。そこで,本研究の存在を忘れられないようにするために,医局会の際にその都度本研究のリクルート状況などを報告し,対象者がいたらすぐに担当者に連絡するシステムを構築した。また,中央事務局からSUN☺D用の初診簿も準備されていたため,それを活用することで,より効率的にリクルートをしていくことができた。
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